(有)白沙堂  
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豊臣秀吉・五奉行・宋画・元画・水墨画・禅画・和歌・拡大画像
夢想連歌。題に「里村昌叱ヨリ大東正云エ来消息二添連謌」とある。「夢想連歌 長閑にもあらたまりぬる小松哉 みきりに春のひかりさしそふ(信雄) 四方の山なひく霞にこすとて(秀吉) 風も音せす明わたる空(頼徳) 秋の夜の月に時雨のいくめくり(秀一) をくかうへなる露のむらむら(家勝) はるはると里田おくて田色めきて(玄以) 往来もしけきみちのへの袖(紹巴)」連歌百韻の表八句。筆記は里村紹巴か。人物を特定できる武人は織田信雄・豊臣秀吉・蜂屋頼徳・長谷川秀一・前田玄以。家勝は天正十八年正月九日の何船連歌(国会図書館蔵・連歌合集43冊)に紹巴・昌叱・新慶・賢家・玄仍・心佐・行康・玄朝・寿忍・如清・宗咄・清英・宗頓・承由・小梅・一千代と並んで見える家勝と同一歌人と見られる。武人5人が一同に会する機会は、明智光秀の本能寺変より後で、織田信雄の失脚までの間。小瀬甫庵道喜著「太閤記」第十に「明れば天正拾五年正月元旦之出仕など、乱世に事かはり、式掌之沙汰に及で、物ぶりてけり。二日之晩には御謡初とし、四坐の大夫ども召よせられ、御かはらけめぐりにけり。諸侯大夫、其外紹巴、昌叱なども御祝儀申上、一きはうたふ声々も、ゆたかにして、万歳をよばふ。」と見える天正十五年正月御謡初と「長閑にもあらたまりぬる小松哉」と発起する夢想連歌が、同一場面として重なりあう。新春の初釜に適う格調高い茶掛である。