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天竜寺青磁不遊環付花入・中国陶磁器・竜泉窯
青磁 不遊環付花入。高さ18p 口径8p 胴径10p。茶道具として珍重される古渡りの青磁には、その作られた時代と絡めて、砧青磁(宋時代)・天竜寺青磁(元時代〜明時代初期)・七官青磁(明時代)などがある。この花入の箱ラベルには「七官青磁」とあるが、天竜寺青磁そのものである。不遊環は、固着して動かない耳環のことであり、銅器には通常に見かけるものの、磁器では、環を持たない単なる獣耳に比べて、圧倒的に数が少ない。格別の意図を持って作られたものに違いない。
受け口に膨らむ口縁、筒状の首、砧に張る胴は、前代の砧青磁からさほど時間の経過を経ていないことを語っている。ただ、青色の発色がやや濁っている点、貫入が目立つ点、底が台様に作り込まれている点などに新しい徴証を見る。全くの完存であるが、畳み付けの古色に伝来の確かさを感じさせる。